りんご酢ダイエットの効果と正しいやり方・継続のコツ・注意点
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りんご酢ダイエットの効果と正しいやり方、継続のコツから注意点までを解説します。りんご酢ダイエットにチャレンジしたい方はもちろん、すでにりんご酢ダイエットに取り組んでいるけれど、いまいち成果が出ないとお悩みの方もぜひご覧ください。
りんご酢ダイエットとは
まずはりんご酢ダイエットがどのようなダイエット方法なのか、りんご酢とはどのような食品なのかを解説します。
3カ月で内臓脂肪約5%減!誰でも始めやすいダイエット法
りんご酢ダイエットとは、りんご酢を飲むだけで内臓脂肪の減少や血糖値の低下などの効果が期待できるダイエット方法です。
一定量の食酢を含む飲料を12週間連続して摂取した研究によると、12週間後の内臓脂肪は平均4.9%減少したと報告しています。
りんご酢を飲むだけでできるダイエットのため、誰でも簡単に始められることもメリットです。
りんご酢とは
りんご酢とは、りんご果汁を発酵させて作った醸造酢です。
そもそも食酢は醸造酢と合成酢に分類され、果実や穀類を原料にして酢酸を使わないものを醸造酢と呼びます。合成酢は、酢酸を水で希釈して調味料を加えて造られた食酢です。
りんご酢にはクエン酸や酢酸、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれており、健康効果が期待されます。料理に使えるだけでなく、そのまま飲めることが特徴です。
酢の栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA
黒酢・ワインビネガー・バルサミコ酢との違い
りんご酢と似た食酢に、黒酢やワインビネガー、バルサミコ酢があります。それぞれの違いを以下にまとめました。
- 黒酢:玄米・大麦を原料とする食酢で、長時間発酵させることで黒っぽい見た目をしているもの。
- ワインビネガー:ぶどう果汁を原料とする食酢で、フルーティーな味わいが特徴。
- バルサミコ酢:ワインビネガーよりも長時間発酵させたぶどうを原料とする食酢で、甘味がある。
それぞれの食酢の違いは原料です。りんごを原料にするとりんご酢、玄米を原料にすると黒酢、ぶどうを原料にするとワインビネガーになります。
ワインビネガーとバルサミコ酢は同じぶどう果汁を原料にした食酢ですが、バルサミコ酢はより長時間発酵させて製造されます。
黒酢の栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA
りんご酢ダイエットの効果
次に、りんご酢がダイエットに効果的な理由を解説します。
脂肪燃焼を促進して太りにくくする
りんご酢の主成分である酢酸には、脂質代謝を促進して内臓脂肪を減少させる効果があります。
脂質は三大栄養素の1つで、主にエネルギーとして利用される栄養素です。産生できるエネルギー量がタンパク質や糖質よりも多く、身体を動かすときに欠かせません。
しかし脂質を過剰摂取すると、エネルギーとして利用されずに内臓脂肪となって体内に貯蔵されます。これが肥満の主な原因です。
りんご酢に含まれる酢酸は脂質の利用・分解を促進するため、肥満を予防する効果があると考えられます。
脂肪を燃焼する食べ物・飲み物|NANIWA SUPLI MEDIA
血糖値の上昇を防ぐ
りんご酢を含む食酢には、血糖値の上昇を抑制する効果があります。いくつかの研究報告がされており、食品を酢と一緒に摂取するほうが、血糖値の上昇が緩やかになると示されています。
血糖値の上昇を抑制するメカニズムは、りんご酢が糖新生を抑制するためです。
糖新生とは、体内でブドウ糖を合成する反応で、糖新生が促進されると血糖値が上昇します。りんご酢は貯蔵されている糖質をブドウ糖に変える反応を抑制するため、血糖値の上昇が抑制されます。
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高血圧の予防
りんご酢は、血圧上昇を防ぐ効果があると考えられている食品です。
軽度~中等度の高血圧患者を対象とした実験では、りんご酢を含む飲料を長期的に摂取することで血圧が有意に低下すると報告されています。
確実に血圧を下げる摂取方法は未だ研究中ですが、りんご酢に血圧を下げる効果が期待されています。
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疲労回復
りんご酢ダイエットではダイエット効果だけでなく、疲労回復効果も期待できます。
酢に多く含まれるクエン酸は、エネルギー産生に関わる栄養素です。エネルギー不足により疲労を感じている身体にエネルギーを補給し、疲労回復に働きます。
クエン酸の疲労回復効果を証明する十分なデータはありませんが、クエン酸を適量摂取することで疲労回復に働くとの研究報告も多くあります。
クエン酸の効果・1日の摂取目安量・多く含む食品・効率よく摂取する方法|NANIWA SUPLI MEDIA
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りんご酢ダイエットの正しいやり方
ここからは、りんご酢を飲む量や飲むタイミングなど、りんご酢ダイエットの具体的な方法を解説します。
1日大さじ1~2杯を目安に摂取する
りんご酢ダイエットでは、大さじ1~2杯(15~30g)を1日量の目安にします。食酢の風味に慣れるまでは、大さじ1杯から始めるのがおすすめです。
なお、大量に飲んでもダイエット効果が大きくなるわけではないことに注意しましょう。
りんご酢ダイエットには、食酢と呼ばれる、調味料にも使えるりんご酢を選ぶことがポイントです。りんご酢を含む飲料も市販されていますが、甘味をつけるために人工甘味料が添加されており、糖質を多く含むためダイエットには向いていません。
食酢はそのまま飲むと酸味が強いため、大さじ1~2杯のりんご酢を水や炭酸水で割ると飲みやすくなります。
りんご酢を飲むタイミングは食後
りんご酢ダイエットでは、りんご酢を飲むタイミングは決まっていません。いつ飲んでも問題ありませんが、食後に飲むと血糖値の上昇を抑える効果も期待できます。
また、りんご酢には食欲増進効果もあるため、食前に飲むとかえって食欲が増して食べすぎてしまう恐れがあります。そのため、りんご酢ダイエットをするときは、食前ではなく食後に飲むとよいでしょう。
りんご酢ダイエット継続のコツ
りんご酢ダイエットを続けるうえで、問題になるのがりんご酢の味です。食酢の風味は独特で、とくに原液の酢は飲めないという方も多いでしょう。
どんなダイエットも、続けられなければ意味がありません。りんご酢を飲みやすくするコツを知ってダイエットを継続し、理想の体型を手に入れましょう。
りんご酢を牛乳や野菜ジュースで割る
食酢の風味が苦手なら、水や炭酸水ではなく、牛乳や野菜ジュースで割るのがおすすめです。りんごのフルーティーな味わいが邪魔をせず、独特の風味が和らぎます。
割るときの目安は、りんご酢大さじ1杯に対して150mlです。薄い・濃いと感じるときは、お好みで調整してください。
牛乳や野菜ジュースだけでなく、紅茶やコーラ、りんごジュースなどでも代用できます。ただし、牛乳やジュースは脂質や糖質が多いものもあるため、カロリーの低い飲み物を選ぶことがポイントです。
料理にりんご酢を使う
りんご酢は、一般的な食酢と同じように料理にも使えます。りんご酢を飲むのに飽きてしまったら、料理に入れるとダイエットを続けやすくなるでしょう。
ワカメとキュウリの和え物に加えたり、甘酢あんかけや酢豚に使ったりもできるため、ただ飲むだけでなく料理としても楽しめます。
りんご酢ダイエットの注意点
りんご酢には脂肪燃焼や血糖値の上昇抑制など、ダイエットに効果的な作用が多くあります。しかし、飲みすぎると身体に悪影響を与えるリスクもあるため、過剰な摂取は避けましょう。
食酢の主成分である酢酸は、強い酸性の物質です。人の体内は中性に保たれているため、酸性の強い食品は胃腸が荒れる原因になります。
少量なら問題はありませんが、大量にりんご酢を飲むと胃腸が荒れやすくなる恐れもあります。また、胃腸が弱くお腹を壊しやすい方や胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器疾患をもっている方は注意が必要です。
参考文献
- 内臓脂肪が気になる方におすすめ!毎日約大さじ一杯のお酢|みつかん
- 酢酸の生理機能性|日本栄養・食糧学会誌(PDF)
- 肥満気味の方に朗報!お酢が内臓脂肪を減少させる!そのおすすめな摂り方とは?|みつかん
- 黒酢含有食品の体脂肪及びエネルギー代謝へおよぼす影響|日本補完代替医療学会誌(PDF)
- 酢の血圧降下作用の科学的根拠と有効な摂取方法は?|日本医事新報社
- 食酢の食後血糖上昇抑制効果|日本糖尿病学会誌(PDF)
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