そうめんダイエットの効果と正しいやり方・継続のコツ・注意点
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そうめんダイエットの効果と正しいやり方、継続のコツから注意点までを解説します。そうめんダイエットにチャレンジしたい方はもちろん、すでにそうめんダイエットに取り組んでいるけれど、いまいち成果が出ないとお悩みの方もぜひご覧ください。
そうめんダイエットとは
そうめんダイエットについて食品や栄養素などの観点から解説します。
有名人も実践したダイエット法
そうめんダイエットとは、主食をそうめんに置き換えるダイエット法です。有名人が実践し、3ヶ月で10kg痩せたことで話題になりました。
ただし、そうめんダイエットに成功した人がいるからといって、食べ過ぎは禁物です。茹でたそうめん1人前(270g)のカロリーは307.8kcalで、主食としては比較的カロリーが低めですが、決して低カロリーな食材ではありません。
食べ過ぎると太る原因になるので、ダイエットをする際にはいくつかのルールを守ることが大切です。
具体的な正しいそうめんダイエットのやり方は記事後半で解説しますので、あわせて参考にしてください。
主食の中では低カロリーなそうめん
そうめんがダイエットに使われる理由は、主食の中で比較的カロリーが低いためです。どのくらいそうめんのカロリーが低いのか、実際に比べてみましょう。
以下に、主食とされる食品の中で代表的な食材のカロリーをまとめました。
そうめん | 白米(米飯) | うどん | そば | 食パン | マカロニ・スパゲッティ ゆで | |
エネルギーkcal/100 g | 114kcal | 156kcal | 105kcal | 132kcal | 264kcal | 165kcal |
上記は、各食品100gあたりのカロリーを比べた表です。それぞれの種類や、1食で食べる分量によっても増減しますが、単純比較するとそうめんはうどんと並んでカロリーが低い麺類であることが分かります。
例えばスパゲッティ1人前を250gと考えると、1食あたりのカロリーは412.5kcalになります。これを茹でたそうめん1人前(270g)に置き換えれば、約104kcalのカロリー削減につながります。
そうめんの栄養と効果効能・調理法・保存法 | NANIWA SUPLI MEDIA
そうめんダイエットの効果
そうめんダイエットにより期待できる効果や、痩せる仕組みについて解説します。
摂取カロリーを減らせる
前述の通り、そうめんは主食となる食品の中では比較的カロリーの低い食品です。カロリーが高めなパンやスパゲッティをそうめんに置き換えることで、摂取カロリーを一定量抑える効果が期待できます。
老廃物の排出をサポート
そうめんには食物繊維が豊富に含まれるので、整腸作用が期待できます。胃で消化吸収されず大腸に届くことで、便のカサを増やし腸のぜん動運動を促進するためです。
さらに食物繊維は、老廃物の排出を促す過程で脂質・糖・ナトリウムなどを身体の外に排出する働きもあります。余分な脂質や糖の排出により、さらなるダイエット効果が見込めるでしょう。
食物繊維の効果・1日の摂取目安量・多く含む食品・効率のよい摂取方法|NANIWA SUPLI MEDIA
筋肉作りを促進
ダイエット中の炭水化物は避けたいと考える人が多いかもしれませんが、身体づくりにおいては欠かせない栄養素です。
炭水化物に含まれる糖分は、身体のエネルギー源となります。糖質を制限すると、体はタンパク質をエネルギーとして消費してしまうため、筋肉の合成が滞る恐れがあります。筋肉量が減ると基礎代謝も下がってしまうので、ダイエット時は注意が必要です。
主食の中でもそうめんはカロリーを抑えながら糖質を摂取できるので、ダイエットに活用しやすい食品と言えます。
炭水化物の効果・1日の摂取目安量・多く含む食品|NANIWA SUPLI MEDIA
モリブデンで代謝アップ
そうめんには、モリブデンというミネラルが含まれます。モリブデンは主に肝臓や腎臓に存在し、糖質と脂質の代謝をサポートする作用があります。
さらに鉄の働きを助ける働きがあり、血流の促進効果も期待できる栄養素です。血行促進により、基礎代謝アップにもつながるでしょう。
モリブデンの効果・1日の摂取目安量・多く含む食品・効率よく摂取する方法 | NANIWA SUPLI MEDIA
セレンが酸化ストレスを軽減
ダイエット効果に直接結びつくわけではありませんが、そうめんに含まれるセレンは健康に欠かせない栄養素です。
セレンは抗酸化酵素を構成する成分のひとつで、体内の不飽和脂肪酸が活性酸素と結びつくのを防いでくれます。過酸化脂質の発生を抑制するため、老化や動脈硬化の予防に役立つのです。
疾患や老化の原因となる活性酸素は、過度な運動やストレスでも大量に発生します。ダイエットしながら、健康を維持するにはセレンの摂取も大事と言えるでしょう。
セレンの効果・1日の摂取目安量・多く含む食品・効率よく摂取する方法 | NANIWA SUPLI MEDIA
そうめんダイエットの正しいやり方
そうめんダイエットの正しいやり方を解説していきます。
1日1回主食を置き換え
そうめんダイエットでは、1日1食分の主食をそうめんに置き換えます。主食の中でもカロリーが低めなそうめんを取り入れることで、摂取カロリーの削減につながります。
そうめんを取り入れるのにおすすめのタイミングは、夕食です。夜はエネルギー消費量が少なく、脂肪に蓄えやすい時間帯なので、なるべくカロリーを摂り過ぎないよう心がけましょう。
1食分の摂取量は100g
そうめんはツルツルとしたのど越しがおいしく、つい食べ過ぎてしまいがちです。しかしカロリーがそれなりにあるので、食べ過ぎはカロリーオーバーを招きます。
そうめんダイエットで失敗しないコツは、1人前の量を厳守することです。乾麺の状態で100g、ゆでた状態で270gのそうめんを食べることを意識しましょう。
おかずと一緒に食べる
そうめんだけを食べる方法は、栄養が不足してしまうのでおすすめできません。必ずおかずを一緒に食べて、ほかの栄養素もまんべんなく摂取するよう心がけましょう。
特にそうめんダイエットのときに一緒に食べるなら、そうめんにあまり含まれないタンパク質が豊富な食品がおすすめです。卵や鶏肉を使ったおかずを用意すると、筋肉作りに役立ちます。
たまごの栄養と効果効能・調理法・保存法 | NANIWA SUPLI MEDIA
鶏肉の栄養と効果効能・調理法・保存法 | NANIWA SUPLI MEDIA
そうめんダイエット継続のコツ
そうめんダイエットを継続するコツや、よりダイエット効果を発揮するためのポイントを解説します。
アレンジして楽しむ
そうめんはクセがなく淡白な味わいなので、さまざまな味付けで楽しめる点がメリットです。麺つゆを使った和風の味付けだけでなく、洋風や中華風にもアレンジしてみましょう。
ただし調味料はカロリーが高いものが多いので、使いすぎないよう気をつけてください。特にマヨネーズやドレッシングはカロリーが高いので要注意です。ノンオイルドレッシングやお酢などをうまく使うとカロリーを抑えられます。
噛み応えのあるおかずをプラス
そうめんはのど越しの良さから、あまり噛まずに飲み込んでしまいがちです。しかし、あまり噛まずに飲み込むと満腹中枢が刺激されず、食べる量が増えてしまいます。咀嚼回数を増やして満腹中枢を刺激するには、噛み応えのあるおかずと一緒に食べる方法がおすすめです。
しっかり噛む必要のあるキャベツや鶏むね肉などを使ったおかずなら、摂取カロリーを抑えつつ満足感を高められます。よく噛めば食べ過ぎ防止にもつながるでしょう。
そうめんは茹ですぎない
そうめんダイエットは、そうめんを茹ですぎないのが大切です。茹ですぎると噛み応えがなくなり、結果的に咀嚼回数が減ってしまいます。満足感が得られにくくなって、食べ過ぎにつながるので気をつけましょう。
また食べる際は意識して咀嚼回数を増やすようにすると、満腹中枢を刺激できます。なるべくひと口あたり30回以上は咀嚼しましょう。
そうめんダイエットの注意点
最後に、そうめんダイエットにおける注意点をまとめます。
食べ過ぎに気を付ける
そうめんは決して低カロリーの食品ではないので、食べ過ぎないよう注意しましょう。1日1食分の摂取量は乾麺で100gです。摂取量を守ることでカロリーオーバーを防ぎ、ダイエットが成功しやすくなります。
バランスよく栄養を摂取する
ダイエットの基本は、栄養バランスの整った食事です。そうめんだけではすべての栄養素をカバーしきれないため、そうめん単体ではなく必ずおかずと一緒に食べましょう。肉・魚・野菜などを取り入れると多くの栄養素を摂取できます。
冷やし過ぎに注意
冷たいそうめんばかり食べると、身体が冷える原因になります。血流が滞ると、基礎代謝が下がってしまうため気をつけましょう。なるべく温かいそうめんを食べたほうが、ダイエットでは効率的です。