二日酔いの予防・解消に効く食べ物&飲み物10選

107views

hangover

二日酔いの症状や定義、原因について解説したうえで、二日酔いの予防・解消に役立つ栄養素を豊富に含む食べ物や飲み物を紹介します。

二日酔いとは

二日酔いとは、アルコール類の過剰摂取により引き起こされる、頭痛・嘔吐・吐き気・喉の渇き・下痢・胸焼けなどの不快な症状の総称です。

一般的には飲酒の翌日以降に出る症状を二日酔いと呼び、お酒を飲んですぐに出る症状を悪酔いと言います。

二日酔いの原因は、お酒の主成分であるエタノールが肝臓で代謝される過程でできるアセトアルデヒドという物質です。そのほか、ホルモンの影響による脱水や低血糖・お酒に含まれる不純物など、二日酔いの原因についてはさまざまな説があります。

二日酔いの症状

二日酔いにより引き起こされる具体的な症状は次の通りです。

  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 吐き気
  • 喉の渇き
  • 胸焼け
  • 動悸
  • 体の震え
  • めまい
  • 腹痛
  • 下痢
  • 胃の炎症
  • 睡眠障害
  • むくみ
  • 発熱
  • 気分の落ち込み

二日酔いの原因

二日酔いは、アルコール分解能力を超える量のアルコールを摂取することで、飲酒の翌日以降に起こります。お酒を飲み過ぎるとなぜ不快な症状が起こるのか、次のような原因が考えられます。

肝臓で分解しきれないアセトアルデヒド

二日酔いの原因として最もよく知られているのは、アルコール(エタノール)が分解される過程で発生する、有害物質のアセトアルデヒドです。

アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに代謝され、さらにアセテート(酢酸)に分解されます。アセテートまで代謝されると、息や汗、尿として体外に排出することができますが、分解しきれずアセトアルデヒドのまま体内に長時間とどまると、頭痛や吐き気など二日酔いの症状を引き起こします。

アセトアルデヒドの代謝速度は人によって異なり、分解が遅い体質の人は、お酒を飲むと顔が赤くなりやすかったり、二日酔いの症状が出やすくなります。

尿が増えることによる脱水症状

利尿ホルモンの影響による脱水状態も、二日酔いを引き起こす原因のひとつです。

人間の体では、尿をつくる利尿ホルモンと、尿の量を減少させる抗利尿ホルモンが働いて排尿を調節しています。アルコールには抗利尿ホルモンの働きを抑える作用があるため、お酒を飲むと排尿量が増えて脱水傾向になります。

脱水症状により、喉の渇き・吐き気・頭痛などが引き起こされます。さらに、水分不足の状態ではアセトアルデヒドを尿として排出しづらくなり、二日酔いを長引かせる原因にもなります。

胃酸の過剰分泌で引き起こされる胃の炎症

アルコールによる胃の炎症も二日酔いの原因のひとつです。

アルコールには胃酸の分泌を促す作用があるため、過剰に分泌された胃酸により吐き気や胸焼けを引き起こすことがあります。

アルコールは分子が小さく、胃の粘膜を通り抜けて刺激となりやすいため、空腹時にお酒を飲むことは内臓への負担となります。

酒に含まれる不純物

エタノール100%の純度の高い蒸留酒と比較して、不純物を含む醸造酒のほうが二日酔いになりやすいと考えられています。

醸造酒は、日本酒・ビール・ワインなどで、アセトンやタンニンなどの不純物を含んでいます。一方、焼酎・ウォッカ・ウイスキーなどに代表される蒸留酒は、醸造酒に比べて不純物が含まれていません。

また、アルコールの一種であるメタノールという成分が二日酔いの原因という説も。メタノールは、アルコール度数の高いウイスキーやブランデーなどに微かに含まれる成分で、エタノールと比較して分解に時間がかかり体内に長くとどまりすいため、二日酔いを長引かせます。

二日酔いの予防・解消におすすめの食べ物・飲み物

二日酔いの予防・解消に効果的な食べ物・飲み物について解説します。

しじみ:オルニチンでアセトアルデヒドを分解

しじみには、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解を助けるオルニチンや、肝臓の働きを強化するタウリンが豊富です。

味噌汁なら、二日酔いで脱水状態の体に塩分や水分も同時に補給できます。コンビニで買えるインスタントのものでも効果があるので、お酒を飲んだあとにはしじみの味噌汁を摂取して二日酔いを予防・解消しましょう。

柿:アルコールの分解を助けるタンニンが豊富

柿の実や柿茶に豊富なタンニンには、アルコールの分解を促進する作用があり、二日酔いや悪酔いの予防に効果的。タンニンは柿などのフルーツに含まれる渋み成分で、植物性ポリフェノールの一種です。

マウスを使った実験では、アルコールを摂取する前にタンニンを含む柿茶を飲むことで、アセトアルデヒドの生成を抑える効果があることも証明されています。

たまご:必須アミノ酸のメチオニンが肝機能を高める

たまごに豊富なアミノ酸には肝臓の負担を和らげる作用があり、二日酔い予防に効果的と言われています。

必須アミノ酸の一種であるメチオニンは、肝臓の老廃物や毒素の排出を助ける作用があり、アルコールを分解するのにも必要です。

アルコールの分解で消費してしまったメチオニンをたまごから補うことで、二日酔いを軽減する効果が期待できます。お酒を飲むときは、たまごを使ったおつまみなどを積極的に取り入れてみてください。コンビニで買えるゆで卵なども二日酔い対策になります。

また、たまごは目玉焼きや出汁巻き卵など朝食でも取り入れやすい食材なので、二日酔いの朝ごはんにもおすすめです。

たまごの栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA

梅干し:クエン酸で肝臓や胃を回復させ、ミネラルを補う

梅干しは、二日酔いに利くクエン酸やミネラル類などの栄養素が豊富な食材です。

疲労回復効果のあるクエン酸は、肝機能の改善や胃もたれの解消にも役立つと言われています。また、梅干しにはナトリウムやマグネシウムなどのミネラル類も豊富で、アルコールによる脱水症状にも有効です。

梅干しをおつまみとして食べるのはもちろん、焼酎に梅干しを入れて飲むなど、二日酔いになりにくい飲み方を工夫してみましょう。クエン酸には食欲増進効果もあるため、二日酔いで食欲が出ないときにも梅干しはおすすめです。

梅の栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA

バナナ:飲酒により失われたカリウムを補給

カリウムを補給できるバナナは、二日酔いを和らげるのに効果的なフルーツです。

カリウムは必須ミネラルの一種ですが、アルコールの利尿作用によって尿として排出されてしまうため、飲酒により不足しがちな栄養素です。カリウム不足は、吐き気や頭痛を引き起こすことがあります。

バナナは果物のなかでも特に多くのカリウムを含んでおり、二日酔い対策に最適です。コンビニなどでも手に入れやすいフルーツなので、飲み過ぎたと感じたときはバナナを食べてみてください。

バナナの栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA

大根:ビタミンや消化酵素で消化吸収を助ける

胃腸の消化吸収を促進する大根は、二日酔いの緩和に役立ちます。アミラーゼ・プロテアーゼなどの消化酵素を多く含んでおり、飲み過ぎでダメージを受けた胃腸をサポートします。

また、大根にはアルコールの分解を助けるビタミンCが豊富なのもポイントで、水分が多いため脱水症状にも効果的と言われています。

二日酔い対策におすすめの食べ方は、食欲が無いときでも食べやすく、消化にも良い大根おろしや大根粥です。

コンビニで買える大根おろし付きのうどんやそばでも、十分に栄養素を摂取できます。より消化に良いのはうどんなので、飲み過ぎで胃が弱っているときの昼ごはんには大根おろし付きのうどんを選びましょう。

大根の栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA

ウコン:肝臓の働きを助けるクルクミンとビサクロン

スパイスや天然色素としても利用されるウコンには、クルクミンとビサクロンという機能性成分が含まれています。クルクミンとビサクロンは肝機能を向上させる作用が期待されている成分で、二日酔い対策にも役立ちます。

生のウコンはあまり一般的ではありませんが、ウコンの栄養素を手軽に摂取できるドリンクタイプの製品やサプリメントなども販売されているので、二日酔い対策に役立ててみてください。

ウコンの栄養と効果効能・調理法・保存法|NANIWA SUPLI MEDIA

スポーツドリンク・経口補水液:脱水状態の体に水分やミネラルを補う

頭痛・喉の渇きなど、二日酔いの不快な症状は、脱水症状によるものと考えられます。脱水状態の改善には、スポーツドリンクや経口補水液が最適です。

スポーツドリンクや経口補水液は、お酒の飲み過ぎで失われる塩分・糖分・ミネラル類を含んでいるため、水よりも二日酔いに効果的です。

夜寝る前にコップ1杯ほどのスポーツドリンクを摂取しておくことで、朝起きたときの二日酔いの症状が軽くなります。

お酒を飲んだ翌日に口の渇きなどの症状を感じたら、スポーツドリンクまたは経口補水液を摂取しましょう。

果汁入りジュース:アルコール摂取による低血糖を解消

アルコールを飲むと肝臓の働きが悪くなるため、肝臓からブドウ糖が排出されず低血糖の状態になることがあります。低血糖は疲労感や動悸、手の震えを引き起こし、二日酔いの原因の一つとも考えられています。

飲酒による低血糖、および低血糖を原因とする二日酔いの症状は、糖質を多く含む果汁入りのジュースで和らげることができます。二日酔いが辛いときは、コンビニで買える果汁ジュースや野菜ジュースで、糖質・ミネラル分を補いましょう。

ジュースのほか、糖分を含むスポーツドリンクや、ブドウ糖を主成分とするラムネなども二日酔いに効果的です。

コーヒー:カフェインが頭痛を和らげる

コーヒーを飲むと、二日酔いの辛い症状の一つである頭痛を解消できる可能性があります。

アセトアルデヒドが血管を拡張することで頭痛が起こるといわれていますが、コーヒーに含まれるカフェインには血管の収縮作用があるため、二日酔いの頭痛に有効です。カフェインには眠気覚まし効果があるので、夜寝る前に飲むのは避け、飲酒した翌日の朝食と共に摂取するのがおすすめです。

また、コーヒーには利尿作用もあるため、二日酔いの原因となる毒素の排出を助ける効果も期待できるでしょう。

ただし、濃いブラックコーヒーは弱った胃への刺激となる可能性があるので、胸焼けや吐き気などの症状があるときは避けてください。二日酔いで胃腸の調子が気になるときは、カフェラテなどマイルドな飲み物がおすすめです。

二日酔いの予防・解消に効果的な食事法

最後に、二日酔いを予防・解消するために心がけたい食事法について解説します。飲酒は適量にとどめることが一番ですが、飲み過ぎてしまった場合にどう対策したら良いのか、普段から気を付けておきたいことは次の通りです。

水分を積極的に補給する

二日酔いの原因の一つは、アルコールによる利尿作用で脱水状態になってしまうことと考えられています。

飲んだあとに水分を摂るのも大切ですが、二日酔い予防には、お酒を飲みながら水を飲む「チェイサー」や「和らぎ水」が効果的です。適宜水を飲むことで、酔いが回りにくくなるうえ、二日酔いを防止できます。

なお、すでに二日酔いの状態となってしまった場合は、水分と共に糖分やミネラルも補えるスポーツドリンクや経口補水液を飲むのがおすすめです。

二日酔いを防ぐおつまみと一緒に飲む

二日酔いの対策には、アルコールの回りを遅くする食事やおつまみを摂取するのも効果的です。

肝臓の働きを高めるタウリンが豊富なタコ・イカ・しじみなどの魚介類や、アルコールの吸収を緩やかにする揚げ物、脂肪分を多く含むチーズや牛乳などの乳製品がおすすめです。

なお、空腹状態でお酒を飲むと、アルコールの吸収スピードが上がって悪酔いしやすくなります。二日酔いを起こす胃の炎症や低血糖の原因にもなるので、空きっ腹で飲酒するのはやめましょう。

肝機能を高める食品を摂取する

二日酔いの予防には、普段から肝臓の働きを良くする食材を摂取しておくことも有効です。

肝臓の健康を維持するには、良質なたんぱく質・ミネラル・ビタミンを含む食材が効果的です。たんぱく質は肉・魚・卵などに、ミネラルやビタミンは野菜や果物、海藻類に多く含まれています。

また、肝機能を高める働きがあるタウリンを多く含む魚介類もおすすめです。そのほかに、コーヒーの習慣的な飲用が肝疾患のリスクを低減させるというデータもあります。

参考文献