白湯ダイエットの効果と正しいやり方・継続のコツ・注意点

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白湯ダイエットの効果と正しいやり方、継続のコツから注意点までを解説します。白湯ダイエットにチャレンジしたい方はもちろん、すでに白湯ダイエットに取り組んでいるけれど、いまいち成果が出ないとお悩みの方もぜひご覧ください。

白湯ダイエットとは

まず初めに、白湯ダイエットの定義や、白湯の作り方を説明します。

胃腸を温めて代謝アップ!痩せやすい体質に改善

白湯(さゆ)ダイエットとは、白湯を飲む習慣により、代謝向上や便秘解消を目指すダイエット方法です。

白湯は、水を一定時間沸騰させ続けたお湯・熱湯のことを指します。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダを起源とする飲み物です。

白湯を飲むことで内臓の温度が上がると、代謝が良くなったり、胃腸の働きが活発になったりします。その結果、脂肪燃焼・便秘解消・むくみ解消・冷え性改善といった効果が期待できるのです。

白湯を飲む習慣は、芸能人やモデルが取り入れていることでも話題になり、美容に敏感な若い女性を中心に注目されています。白湯を飲んで血行が促進されると、肌が元気になる効果も見込めます。

水とお湯を沸かす道具だけあれば取り組めるため、とにかく手軽で金銭的な負担を最小限に抑えられる点も魅力です。

白湯の作り方

白湯の作り方をおさらいしておきましょう。

  • 水(水道水やミネラルウォーター)をやかんで沸かす
  • 沸騰したらフタを取り、そのまま10~15分沸かし続ける
  • 火を止めてカップなどに注ぎ、40~50℃の人肌よりやや温かい温度まで冷ます
  • 余った白湯は保温ポットや水筒に入れておく

沸騰してからも10分程度沸かし続けるのは、塩素などの不純物を取り除き、消毒するためです。

電気ケトルや電子レンジで白湯を作る場合は、塩素の含まれないミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を使用してください。

白湯ダイエットの効果

白湯の飲用により期待できる効果や、ダイエットに向いている理由を説明します。

代謝が向上して脂肪が燃えやすくなる

白湯を飲むと内臓が温まります。内臓の温度が1℃上がると基礎代謝も約12%上昇すると言われており、脂肪の燃焼もスムーズになるのです。

冷え性や血行不良の自覚があり痩せにくいと感じている人は、内臓が冷えて代謝が低下しているのかもしれません。

特に、冷たい飲み物や食べ物をたくさん摂取する夏場は、知らず知らずのうちに胃腸が冷えてしまっています。内臓をじんわりと温める白湯ダイエットは、冬だけでなく夏場にもおすすめのダイエット法です。

下記記事では、白湯以外の代謝を上げる食べ物や飲み物について解説しています。

代謝を上げる食べ物・飲み物|NANIWA SUPLI MEDIA

胃腸の働きを促進して便秘解消

便秘はダイエットの大敵です。白湯を飲んでお腹が温まると胃腸の働きが良くなり、便を運ぶ腸のぜん動運動も活発になり、お通じが改善されます。

水分を多く摂ることで、硬い便がスムーズに出やすくなる効果もあります。

その他の便秘解消・予防に役立つ食べ物や飲み物については、下記記事もご覧ください。

便秘の予防・解消におすすめの食べ物・飲み物【食物繊維・有機酸】 | NANIWA SUPLI MEDIA

血行が良くなり冷え性を改善

万病のもとともいわれる冷え性は、無理なダイエットや食事制限による血行不良が原因で起こることも珍しくありません。

血行不良により体が冷えると代謝が悪くなり、痩せにくくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

白湯を飲むと、血液やリンパの循環が良くなるうえ、体の内部から効果的に温めることができます。冷え性が改善された結果、燃焼しやすい体質になり、ダイエットの効率もアップするでしょう。

冷え性にお悩みの方には、下記記事もおすすめです。

冷え性の改善におすすめの体を温める食べ物・飲み物 | NANIWA SUPLI MEDIA

利尿作用でデトックス・むくみを改善

50℃程度の白湯は、冷たい水よりも体への吸収が良いとされます。白湯を飲む習慣を付けてしっかりと水分をとることで、尿や汗がスムーズに出やすくなります。そのため白湯は、老廃物のデトックスや、むくみ改善にもおすすめの飲み物です。

下半身や顔のむくみは、実際以上に太って見える原因でもあり、ダイエットの大敵です。白湯を飲んで巡りを良くし、むくみのないすっきりした体を目指しましょう。

むくみの予防・改善におすすめの食べ物・飲み物 | NANIWA SUPLI MEDIA

ゼロカロリーで太る心配がない

白湯は、水を沸かして作るため、言うまでもなくゼロカロリーの飲み物です。もちろん糖質や脂質も含んでいません。

そのため、ダイエット中に少しでも摂取カロリーを抑えたい人や、カロリー制限中の人でも安心して取り入れられます。面倒なカロリー計算に頭を使う必要がないのも利点と言えるでしょう。

白湯ダイエットの正しいやり方

続いて、白湯ダイエットの正しいやり方を解説していきます。白湯を、いつ・どれくらいの頻度や量で飲むかは基本的に自由ですが、ここでは特に効果的なタイミングや摂取量を紹介します。

起床直後に白湯を飲む

白湯を飲むタイミングとして最もおすすめなのは、起床直後です。

朝にコップ1杯の白湯を飲むと、内臓が動き出します。朝食をとる30分前に白湯を飲んでおくと、朝ごはんの消化やお通じを助けてくれるでしょう。

また、朝起きた直後に白湯を飲むことで、脳が目覚めて頭がすっきりする効果も期待できます。朝が苦手な人にもおすすめです。

食事中に白湯を飲む

白湯を飲みながら食事することで、食べるペースを調節できて早食いの予防になります。

水でお腹が膨らむと過食も防げるので、食事中に飲む白湯は、ダイエットに非常に良い効果があると言えます。

夜に白湯を飲む

スムーズな入眠やリラックス効果を期待して、夜に白湯を飲むのもおすすめです。

ただし、就寝直前に白湯を飲みすぎると、寝ている間にトイレに行きたくなり目が覚めてしまうかもしれません。寝不足は、ホルモンバランスの乱れや食事量の増加を招き、肥満のリスクを高めます。

どの程度飲むと目を覚ましてしまうかは、その日の体調や、白湯以外の水分摂取量などによって変わってきます。自分の体質と相談しながら、水分摂取量を調節しましょう。

1回あたり100~200ml、1日に飲む量は800mlが目安

白湯を飲む量に明確な基準はありませんが、1回あたりの量は100~200mlのコップ1杯程度、1日あたりの量は700~800ml程度にとどめるのが一般的なようです。

ちなみに、人が1日に飲料から水分補給すべき量は、欧米の研究成果によれば1.5リットル程度とされています。

しかし実際には、体重や活動量、普段摂取している食事などによって水分補給すべき量は変わりますので、白湯の摂取量も自身の体調や食事と相談しながら調整すると良いでしょう。

ダイエット効果を期待するなら半年以上の長期スパンで行う

白湯は、飲むだけで痩せる飲み物ではありません。

手足の冷えの改善や便秘解消などは、白湯を飲み始めて1週間~1ヶ月程度の短期間で効果を実感するケースもありますが、ダイエットを目的とするなら半年以上は続けるつもりで行いましょう。

さらに効率よく体重を落とすには、白湯を飲む習慣と合わせて、運動や食生活の見直しも必要です。

他の飲み物も飲んでOK

白湯を飲んでいる間は、お茶など他の飲み物を飲んでもかまいません。ただし、冷たすぎる飲み物や、体を冷やすと言われるコーヒーや紅茶、緑茶の飲み過ぎには要注意です。麦茶・ハーブティーなどノンカフェインのお茶がベターです。

またダイエット中は、砂糖を多く含む甘いジュースや清涼飲料水、アルコール類は控えましょう。

白湯ダイエット継続のコツ

白湯ダイエットが続かなくなる原因と、継続するコツをお伝えします。

味が苦手なら生姜やはちみつで味付けする

白湯の味がまずいと感じるときは、すりおろし生姜・はちみつ・レモン・ミント・お酢などで味付けしてアレンジし、飲みやすくしてみましょう。

とくに生姜に含まれるジンゲロールには、血行を促進して体を温める効果があると言われており、白湯との相乗効果で特に冷えが気になるときにおすすめです。

はちみつなどで甘さをプラスするときは、カロリーや糖質量に気を付けてください。

生姜の栄養と効果効能・調理法・保存法 | NANIWA SUPLI MEDIA

やかんで沸かすのが面倒なときは電子レンジでもOK

時間が無かったり、やかんで沸かすのを手間に感じるときは、電子レンジを活用すると手軽に白湯を作れます。

1回分の100~200mlの水を電子レンジ対応のカップに入れ、500Wで約2分温めましょう。やかんで沸かしたときと同様に、50℃程度まで冷ましてから飲みます。

ただし電子レンジを使うときは、塩素が含まれる水道水ではなく、ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を使うようにしてください。浄水器を通した水道水でも大丈夫です。

白湯ダイエットの注意点

最後に、白湯ダイエットに取り組むうえで気を付けたい点を解説します。

食後30分間は控える

食べた直後に白湯を飲むと、胃液が薄まって消化が遅くなってしまうことがあります。食後30分間は白湯を控え、胃が落ち着いてきたタイミングで飲むようにしましょう。

30分ほど経ってから白湯を飲むことで、胃腸の働きが向上し、食べたものの消化吸収がスムーズになる効果が期待できます。

大量に飲み過ぎない

体に嬉しい作用を持つ白湯ですが、一度に多くの量を飲み過ぎると、むくみや下痢の原因になるほか、胃液が薄まり消化不良を引き起こす原因にもなります。

1日あたりの量は700~800ml程度にとどめ、飲み過ぎに気を付けましょう。

食事の栄養バランスや生活習慣にも気を使う

白湯には、代謝を高めるなどダイエットに嬉しい効果もありますが、ただ飲んだからといって脂肪が落ちるわけではありません。

白湯を飲むと共に、主食・主菜・副菜を基本とした栄養バランスの取れた食事や、定期的な運動習慣を心がけて健康痩せを目指しましょう。

ダイエットを成功させるためには、睡眠リズムを整えたり、間食を減らしたりといった工夫も必要です。

火傷に気を付ける

沸騰中の白湯の温度は100℃で、手で触れたり飲んだりすれば火傷します。必ず50℃程度まで冷ましてから飲むようにしてください。

室温や水の量にもよりますが、沸騰した白湯が50℃程度になるまでは、10分~数十分程度はかかるとみておいたほうが良いでしょう。

参考文献

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