マヌカハニーの栄養と効果効能・調理法・保存法

212views

manuka-honey

マヌカハニーの旬や原産地、主要な品種などの基本情報、マヌカハニーに含まれる栄養とその効果効能、栄養素を損なわない調理法や保存法などを紹介します。

マヌカハニーとは

マヌカハニー(Manuka Honey)とは、ニュージーランドに自生するマヌカの木の花蜜から採取されたはちみつのことです。一般的なはちみつに比べて水分が少ないため、キャラメルのようなコクと濃厚な味わいがあります。

マヌカの木は基本的にニュージーランドにしか自生しておらず、蜜を採取できるのは1年のうち花が咲く約4週間であるため、はちみつの中でも貴重で高価な種類です。

マヌカの木は、薬草として飲んだり、解熱や外傷の治療に使われたりして、ニュージーランドの原住民であるマオリ族から「復活の木」として大切にされていました。

その木の花蜜から取れたマヌカハニーは、「メチルグリオキサール」という独自の抗菌物質を含んでいます。ほかのはちみつに比べて高い殺菌・抗菌作用があり、消化器系の感染症の治療にも効果があります。

マヌカハニーは1年を通して手に入れられるものですが、採蜜の時期は11月〜3月です。

マヌカハニーの規格の違い:UMFとMGO

正規品のマヌカハニーには、「UMF」という規格の数値がつけられています。「UMF」とは「Unique Manuka Factor(マヌカのユニークな因子)」の略で、マヌカハニー研究の第一人者モラン博士によって名付けられました。

UMFはマヌカハニーに含まれる強力な抗菌作用の高さを指しており、数値は5+〜25+まであります。

抗菌力を期待するならUMF15+以上を選ぶと良いでしょう。

長い間、マヌカハニーの抗菌物質がなにか特定されていませんでしたが、近年の研究で、UMFがメチルグリオキサール(MGO)ということがわかりました。

そのためマヌカハニーによっては、「UMF」ではなく「MGO」と表記されている場合があります。これはメチルグリオキサールが発見された後に制定された規格です。UMF10+がMGO263+に相当します。

マヌカハニーに含まれる成分・栄養素

マヌカハニー100gに含まれる成分・栄養素は下記表の通りです。

食品名マヌカハニー(UMF20+)単位
エネルギー304kcal
水分17.1g
果糖38.5g
ブドウ糖31g
甘味料7.2g
ショ糖1.5g
ビタミンB10.006mg
ビタミンB20.06mg
ビタミンB3(ナイアシン)0.36mg
ビタミンB5(パントテン酸)0.11mg
ビタミンB60.32mg
ビタミンC2.2~2.4mg
マグネシウム0.02~0.4mg
カルシウム4.4~9.20mg
0.003~0.10mg
0.06~1.5mg
リン1.9~6.3mg
出典:FoodData Central|USDA(米国農務省)

マヌカハニーの効果・効能

マヌカハニーに含まれる栄養素や成分が持つ効果・効能・働きを解説します。

ピロリ菌の活動の抑制や除去

マヌカハニーに含まれる「メチルグルオキサール」は強い殺菌力を持っており、胃酸でも死滅しないピロリ菌の活動を抑制する働きがあります。

一般的な天然はちみつの場合、40%の濃度がないとピロリ菌には効果がないとされていますが、マヌカハニーの場合5%の濃度で効果があるという報告もあります。

ピロリ菌は活性酸素を発生させるため、胃潰瘍や胃がんの原因になることも。マヌカハニーに含まれる抗炎症成分「シリング酸メチル」と合わせて、これらの重篤な病気の予防にもつながります。

腸内環境を整える

メリグルオキサールは、ピロリ菌の除去だけでなく、腸内の悪玉菌を殺す働きもあります。

また、グルコン酸はビフィズス菌など善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整えて下痢や便秘を改善したり、食中毒を予防したりするのに効果を発揮します。

虫歯や歯周病を予防する

はちみつに含まれる「グルコースオキシダーゼ」という酵素は、「過酸化水素(オキシドール)」を発生させます。過酸化水素は殺菌・抗菌作用を持っており、虫歯や歯周病・歯肉炎を予防して口内環境を整えるのにも役立ちます。

また、口内炎に塗布することで炎症を緩和する効果もあります。

マヌカハニーの主成分は果糖(フルクトース)とブドウ糖(グルコース)で、これらの糖分は白砂糖と異なり、虫歯の原因になりにくいとされているので、虫歯の心配はありません。

風邪を予防する・風邪の症状を緩和する

マヌカハニーの殺菌・抗菌成分は喉の痛みや鼻詰まりにも効果があります。

そのほか、疲労回復に効果があるビタミンB1、皮膚や粘膜を正常に保つ働きを持つビタミンB2、免疫力を高めて風邪や感染症を予防するビタミンCなどの多くのビタミンB群が含まれており、風邪の予防や風邪の諸症状の緩和に効果的です。

マヌカハニーの効果的な食べ方

マヌカハニーの栄養素を損なわない食べ方を解説します。

空腹時の摂取がおすすめ

マヌカハニーに含まれる栄養素を効果的に摂取するために、生のまま空腹時に食べるようにしましょう。

特に朝起きてから朝食までの間と、就寝前に食べるのがおすすめです。

口に含んだマヌカハニーをゆっくりと口の中で溶かしていき、食べ終わった後は喉などについたマヌカハニーを流さないよう、水分を取るのは避けましょう。

風味が苦手な人はヨーグルトやパンと合わせて

マヌカハニーはキャラメルのような味わいと芳醇な香りが特徴です。一般的なアカシアはちみつなどと異なり、食べにくいと感じる人もいます。

そういった方は、ヨーグルトに混ぜたり、パンに塗ったりといった方法で慣れていくのが良いでしょう。

食べすぎによる糖分過多に注意

マヌカハニーの理想的な摂取量は、1日に3〜4回、1回につき5ml(ティースプーン1杯分)〜15ml(大さじ1杯分)です。多すぎると糖分過多になってしまいますので、注意してください。

マヌカハニーの保存方法

マヌカハニーの栄養素を損なわない保存方法を解説します。

はちみつにはもともと抗菌物質である過酸化水素が含まれているため、直射日光が当たらない場所で常温保存することができます。しかし、38度以上になるとはちみつの成分や栄養価が壊れてしまうため、夏場は保管場所に注意しましょう。

また、はちみつは14度以下になると、はちみつに含まれるブドウ糖が固まって結晶化します。かたい食感になってしまうため、高温を避けるために冷蔵庫に入れるのはおすすめできません。