そんなに食べているのにずるい!? スタイル抜群の肉食女子を目指してみない?
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ダイエットのトレンドに詳しい皆さんなら、ダイエットに「お肉」や「油」はもはや悪ではなく味方になることをご存知のはず。最新の栄養学でもタンパク質や良質な脂質は健康な体の維持に不可欠な存在であることが次々に報告されています。ここではお肉をしっかり食べて太りにくい体を作る方法について徹底的にご紹介。スタイルが良い人ほどお肉を食べている?!その秘密に迫ります。
今、再び注目を集めている叶姉妹の食事
元祖肉食女子といえば叶姉妹ではないでしょうか。叶姉妹は自分たちの美容・健康法について「自分に合ったものをストレスなく行うことが大事」「毎日が異なるのでルーティーンはありません」と話していて、自分たちの食事法や美容法を他人に勧めることは決してしません。それでも無類の「肉好き」であることは多くのメディアで公言。具体的には1日5食が基本で、主食は「赤身肉(基本的にはシャトーブリアンでたまにサーロインやロース)、ラム肉は週に3回くらい」。主食のお肉を食べるタイミングも朝(モーニングステーキ)だったり夜の11時だったり、いわゆる「ダイエットの常識」では考えられない時間帯。ただ、叶姉妹の発言にはお肉のメリットや食べ方のヒントが溢れています。
お肉を食べると痩せるのは、糖質制限になるから!
まず、叶姉妹が毎日お肉を食べる理由として「基礎代謝をアップさせ脂肪を燃焼させるのでダイエットには欠かせない」「タンパク質、コラーゲンが摂取できるので新陳代謝の活性につながる」「大切なビタミン類が豊富に含まれている」と話します。実際これらは栄養学的に見ても正しいといえます。タンパク質こそ皮膚や髪の毛、筋肉を作る材料ですし、タンパク質が落ちると筋肉量が減り基礎代謝が低下するので太りやすくなるだけでなく浮腫みや冷えなども起こりやすいのはよく知られている通り。またお肉はほとんど「糖質」が含まれない「高タンパク・低糖食材」なので、お肉で太るということは有り得ないのです。しかもお肉には糖質や脂質を体内で代謝させるために必要なビタミンB群が豊富に含まれています。さらに叶姉妹が好んで食べているシャトーブリアンは牛肉の中でも希少部位のヒレ肉の中心部にある超希少部位ですが、ヒレ肉はそもそもカロリーが低く100gで133kcal程度(ちなみに生卵1個で155kcal)。糖質はほぼゼロで脂質も少なめで、さらにビタミンB群だけでなく、女性に不足しやすい鉄分、脂肪燃焼効果が高いLカルニチンなどが豊富に含まれます。シャトーブリアンは超高級肉で一般的に食べる機会は得にくいですが、まずはヒレ肉を選んで食べるようにすることは「ゆる糖質制限」に最適です。ヒレ肉も高級ですから、毎日お肉を食べたい人はヒレ肉の次に低カロリーの「モモ肉」を選ぶと良いでしょう。スーパーでも牛モモ肉は比較的安価でブロックで手に入れることができます。
お肉ダイエットをしたければ、食べ方にも一工夫を!
また叶姉妹のお肉の食べ方にも工夫が凝らされています。一つ一つ確認してみましょう。
1:お肉を食べる前には消化を促すためにレモン果汁入りのお水を100ml程度飲むこと(レモンは半分〜1個)。
2:さらにお肉の前にトマト(小さめを1つ)やレタス、ブロッコリー(2房)、アスパラガスを少量食べること。
3:1回で食べるお肉の量は120gくらいまで(1日のトータルで350~400gのお肉を摂取)。
4:パンや白米などの炭水化物は食べてもいいけれど最後に。
5:デザートは糖質と脂質が吸収されやすいものは避ける。
「レモン水」はダイエットの基本中の基本。レモンの香りが自律神経系の中でも交感神経を活性し空腹を抑制してくれる効果があるほか、レモンを食前に摂ることは食後血糖値の上昇を抑制することも報告されています。また、痩せホルモンの一つとして知られる「アディポネクチン」の分泌を促し脂肪燃焼に働きかけるほか、レモンに含まれるクエン酸には疲労物質の分解や抗酸化によるアンチエイジング効果も報告されています。叶姉妹は食前にレモン水を飲むことで、胃腸を刺激して消化を促すだけでなく、美肌や食欲にまで働きかけているのです。また、お肉の前に野菜を食べるのも血糖値のコントロールや消化には不可欠のアイディア。食べる順番ダイエット、ベジファーストが自然に組み込まれています。お肉には食物繊維が含まれませんが、先に野菜を食べておくことで食物繊維が消化吸収を助けてくれます。叶姉妹は野菜を大量に食べることは推奨しておらず、胃酸がちょっと活性するくらいの少量の野菜と話していますが、これもバランスが抜群です。お肉の前に野菜を食べすぎてしまうと胃酸が薄まってしまうのです。さらに炭水化物を完全にシャットアウトしないことはダイエットに大敵の「我慢」や「ストレス」を減らすことに役立ちますが、すでに野菜や上質なお肉で心やお腹はだいぶ満たされているので、食べる量も少量で満足感が得られ、血糖値はほとんど上がりません。またデザートや間食も決して制限せず、その代わりに「少量でも五感が満たされる上質なもの」を毎回真剣に選んでいることがSNSなどから伝わります。さらに叶姉妹は咀嚼についても左右対称に行うことや、回数にもこだわりがありますし、もちろん食事をしている時も美しい姿勢をキープしたまま。「食べる」ことがそのまま「ダイエット」になっているところが素晴らしいと言えるでしょう。庶民の私たちが食事内容を真似することは難しいですが、叶姉妹のように「1食1食を知的に楽しむ・大切にする」ことで「たくさん食べてもスタイル抜群」を実現することができるはずです。
結論!ダイエットにお肉は不可欠
私たち日本人女性の食事はタンパク質が不足しがちであることがよく指摘されます。毎食、片手の拳くらいのタンパク質はお肉・卵・魚などから摂取するように意識しましょう。この3つの中でもお肉が一番好き!という人は案外多いはず。そういった人こそ、積極的にお肉を食べるべき。そしてダイエットのためにより手に入りやすく、調理しやすく、栄養価が高いお肉は何か?自分で調べてみるのが良いでしょう。一般的におすすめなのは牛肉ならヒレ、モモ、ハツなど。いずれも脂質が少ない部位なので両面をさっと焼いて塩胡椒で軽く味を整えるだけで赤身肉の味わいが堪能できるはずです。牛肉が飽きないように鶏肉のバリエーションも入れておくこともおすすめ。鶏のムネ肉、モモ肉、ささみ肉はいずれもダイエットに効果的な食材ですし、野菜との組み合わせも抜群です。
運動を加えると相乗効果が!
また、大事なことはお肉メインの食事に運動もほんの少し取り入れること。叶姉妹は1日に10分程度しかエクササイズはしないと公言していますが、その代わり、立つ・座る・歩くといった日常の動作が全てエクササイズになっていることは有名な話。「腹筋を100回するよりも正しい姿勢を10分キープする方が辛くダイエット効果が高い」とよく言われますが、まさにこの効果ではないでしょうか。せっかくお肉から取り入れた脂肪燃焼効果や筋肉源は運動で生かされます。お肉を食べることで疲れにくくなり、運動したくなる人も多いでしょうし、お肉を美味しく食べるために運動しようと考える人もいるでしょう。いずれにせよ、簡単な運動であっても真剣に行うことで必ず効果が得られます。
糖質制限と考えるとストレスに感じていた人も、お肉をしっかり食べて、その後に少しのデザート、と変えてみるだけで、食事から大幅に糖質をカットできます。もちろん中高生男子のように焼肉にライス2杯!では太ってしまいますので、食べ方はとっても大切なのです。お肉をしっかり食べて、太りにくい、老けにくい、動ける体をキープしましょう!
この記事を書いた人
- https://aya-works.com/
ヨガインストラクター。
ホテル、外資系化粧品メーカー、美容業の広報/PRとして業務を経て、アロマテラピーや美容業界の実用書等の、編集・執筆活動のほか、ライフワークとしてヨガインストラクターとしても活動している。
近著としては、「ママになっても美しい人の食事術」(PHP研究所)編集協力、「枯れないからだ」(河出書房新社)編集協力など多数。最新作は「寝る前5分の新習慣! 極上の眠りに導く安眠ヨガ」が好評発売中!