万年ダイエッターはもう卒業したい!ダイエットに失敗する人の共通点

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あ〜、またダイエットに挫折した……と、どんよりした気持ちでお過ごしの方。ダイエットしたいと考えている人の多くが実は「ダイエットマニア」であるという事実をご存知でしょうか。「ありとあらゆるダイエットを試してみている!痩せるためのコツは全部知っている!でもダメ。全然痩せない!」そんな人が案外多いのです。

ここではダイエットをしてもなぜか失敗する人の特徴、そしてそんなあなたが成功するダイエットの極意をご紹介。

ダイエットに成功しない人の特徴5選!

1、我慢を伴うダイエットをしている

ダイエットが苦しい、我慢だと思っている人は多いはず。でもその苦しさや我慢は必ずストレスになり、そのストレスは「とにかく食べたい」という欲求を必要以上に掻き立てます。もちろん我慢して食べない期間を設けることはできるでしょう。でも砂糖を摂らない、おやつを食べない、パンを食べないなど、自分の好きなものを「意思で断つ」ことなど本当にできるのでしょうか? 短期間はできたとしても継続性がありません。継続性がなくストレスフルなダイエットで結果が出ても、必ずリバウンドすることは皆さんご存知の通り。これまでしてきたダイエットはどうだったか振り返ってみてください。苦しかった、辛かった、我慢した、そんなダイエットだから成功しないのです。

2、摂っている栄養のバランスが悪い

単食ダイエットをすると栄養のバランスが必ず崩れます。ゆで卵でさえタンパク質は補えますが、ビタミンCや食物繊維など欠ける栄養素はあるのですダイエットに成功している時・食べても太らない時というのは、体内できちんと消化吸収が行われて、食べた分をしっかり代謝・排泄できている時です。りんごダイエット、サラダダイエット、バナナダイエット、グレープフルーツダイエット、ヨーグルトダイエット……。さまざまな単食ダイエットがありますが、どれもこれも栄養素的には完璧ではありませんので、きちんと代謝・排泄されず一時的な減量効果があっても長期的なキープができないのです。キャベツダイエットなどの食物繊維リッチ食のダイエットでも過度な便秘になってしまうケースなどが報告されています。 

3、食事制限すれば痩せると考えている

食事制限すれば必ず痩せると思っている人も多いですがこれも間違いです。そもそも食事制限することには弊害の方が多いと言えます。具体的には「代謝が落ちて痩せにくくなる」「冷えて痩せにくくなる」「便秘になって痩せにくくなる」「ストレス過多で痩せにくくなる」「リバウンドしやすくなる」といったところ。私たちの1日の消費カロリー(エネルギー)は主に「基礎代謝60%+活動代謝30%+食事誘発性熱産生10%」から成り立ちます。基礎代謝とは「人が目が覚めている状態で横になって24時間過ごした時に使われるエネルギー」のことで、加齢により徐々に低下し、季節や室温によっても変化するもの。活動代謝は「日常生活の動作や運動、トレーニングなどで消費されるエネルギー」のことで、運動習慣がある人の方が当然多くなります。さらに食事誘発性産生とは「食事をするときに消費されるエネルギー」のこと。つまり、食べないという行為はこの10%のエネルギーも捨ててしまう行為でもあるのです。もちろん、基礎代謝と活動代謝を上げるには、適切な食事は不可欠。食事が整っているから筋肉の維持増強が叶う→基礎代謝が上がる。食事が整っているから活動がスムーズになる→活動代謝が上がる、ということ。食事を抜けば痩せられる、と短絡的に考えている人が必ずダイエットに失敗するのは当然でしょう。

4、運動だけで痩せようとしている

ダイエットに運動は不可欠ですが、運動だけでは痩せません。筋肉をつけないと代謝が維持できないので、適度な筋肉は必要ですが、先に紹介したように、1時間くらいのランニングやウォーキングなどをどんなに頑張っても運動で消費できる1日の消費カロリーはアスリートでもない限り30%程度なのです。よく聞くネタだと思いますが、30分のジョギングで消費できるカロリーは200~280kcal程度で、おにぎり1個分くらい。もちろん、継続することで代謝が上がり、消費カロリーが増え、メリットは多く得られます。ランニングやジョギングなどの運動習慣は痩せるためではなく「筋肉」や「骨格」の維持とメンタル面への効果だと心得ましょう。自律神経系のバランスを整える効果もあります。決して無駄になることはありません。しかし「体重を落とす」が目的の場合、運動だけではなかなか結果が得られません。無理してウォーキングやジョギングをした結果、辛くなって3日坊主となる人の方が圧倒的に多いのです。

5、短期で結果を出そうとしている

そして、何かを我慢して痩せようと、食事だけで痩せよう、運動だけで痩せよう、と考えている人たちに共通していることが「短期間で結果を出そう」としていることです。これはボクサーの減量と同じ。確かに飲まず食わずでサウナに入り水さえ飲まなければ体重はあっという間に減るでしょう。でもそれは心身の健康にあまりにもリスクが高すぎます。それにボクシングの試合に出るようなモチベーションでもない限り、必ず挫折します。あなたが理想としている目標体重があるでしょう。今はその数値でない現実にストレスを感じているはずです。でもある日突然今の体重になったのではありません。これまでの食生活や生活習慣の積み重ねが今の自分を作っているのです。だったら同じくらいの時間をかけて、ゆっくり良い方向にシフトチェンジすることが必要です。「1ヶ月で5キロ減!」という広告に惑わされないでください。体重を落とすことよりも正しい食事の知識や運動習慣を身につける方がずっと大事です。それは永遠に自分の知識と習慣になるからです。

ダイエットは短期戦ではなく長期戦とマインドセットし直しましょう!ダイエットが成功するかどうかは時間を味方につけられるかどうか。1年後の自分が今よりいい感じ、3年後の自分が今よりもっと綺麗。このくらいの長期戦で考えとダイエットは失敗しません。我慢や忍耐ではなく、毎日心地よいと感じることを小さく積み重ねるだけで良くなるからです。ちなみにミスユニバースだって1年くらいかけてファイナリストが選ばれ、さらにファイナリストたちも半年以上の徹底的な「磨き」の時間を経て最終的に日本代表に選ばれます。美のプロだって1年以上の時間を費やして、自分を変えていくのです。

ダイエットに成功している人は、みんなストレスなく気がついたら痩せている

まずは、今食べるもの目の前に、感謝し・よく噛んで・バランスが欠けているなら必要なものをプラスアルファして、時間をかけて美味しくいただきましょう。1食ごとに得られる満足感や幸福感が何よりもダイエットに大切なことです。そして運動。無理に新しいことを始めようとせず、ちょっとついでに一つ先のスーパーに足を伸ばしたり、いつもより長めにストレッチをしたり。無理なく1日の中で1回、全身を点検するつもりで関節や筋肉を組まなく動かし触れてあげましょう。

時間がある時はしっかり入浴したり、アウトドアのアクティビティで思い切り体を動かしましょう。食べすぎたら次の食事で調整。お腹が空いたからといってすぐに何かを口にせず、まずは落ち着いてお茶でも飲みましょう。砂糖たっぷりのドリンクが飲みたいとか、クリームたっぷりのケーキが食べたいとなったら、3回のうち1回に回数を減らしてみたり、何かを頑張った時のとっておきのご褒美にすると決めましょう。

1つ1つの食事や運動を1年くらいかけて徹底的に洗練させていくと、気がついたら痩せています。それが習慣になったら2年後にはもっと綺麗に。3年後には見違えるほどスリムで綺麗に、そして健康になっているはずですよ。

この記事を書いた人

AYA ARAHARA
AYA ARAHARA
https://aya-works.com/
ヨガインストラクター。
ホテル、外資系化粧品メーカー、美容業の広報/PRとして業務を経て、アロマテラピーや美容業界の実用書等の、編集・執筆活動のほか、ライフワークとしてヨガインストラクターとしても活動している。
近著としては、「ママになっても美しい人の食事術」(PHP研究所)編集協力、「枯れないからだ」(河出書房新社)編集協力など多数。最新作は「寝る前5分の新習慣! 極上の眠りに導く安眠ヨガ」が好評発売中!
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