マキベリーの栄養と効果効能・調理法・保存法

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ザクロ

スーパーフルーツとして注目されるマキベリーの原産地や旬などの基本情報、含まれる栄養とその効果効能、栄養素を損なわない調理法や保存法などを紹介します。

マキベリーとは

マキベリー(maqui)は、南米チリ・パタゴニア地方原産であるホルトノキ科の常緑樹「マキ」の果実です。

直径6mmほどの黒紫色をしたツヤのある実で、見た目はブルーベリーやアサイーベリーに似ています。

栄養豊富なベリー類のなかでも、ポリフェノールやビタミンCなど抗酸化物質の含有量がトップクラスだと注目されているスーパーフルーツの1つです。

チリの先住民族マプチェ族は、古くからマキベリーを活用してきました。滋養強壮や健康増進のためにジュースにして飲んでいたほか、下痢止めや解熱剤としても使っていたと言われています。

海外で人気の高いマキベリーですが、日本スーパーフード協会が発表した2018年下半期「ビューティースーパーフードランキングTOP10」で1位に選出されるなど、国内での注目度も年々高まっています。

マキベリーが完熟し、収穫される旬の時期は1~3月。日本で生の果実が流通することはほぼなく、マキベリーをフリーズドライにして粉末状にしたパウダーや、果汁ドリンク、サプリメントが人気です。

マキベリーとアサイーの違い

同じスーパ―フルーツのなかで果実の見た目が似ていることから、マキベリーと比較されることも多いアサイー。マキベリーとアサイーの主な違いは、原産地・栄養素・味です。

原産地の違い

マキベリーがチリのパタゴニアに自生するマキの木から採れるのに対し、アサイーの実はブラジル・アマゾン原産のヤシの木に成ります。

栄養素の違い

アサイーとマキベリーは、アントシアニンをはじめとするポリフェノール・ビタミンなどの抗酸化物質を豊富に含んでいることなど、栄養素の面でも似ています。

ただし、マキベリーのアントシアニン含有量は、アサイーの約5倍とも言われていて、より強力な抗酸化作用を持っているのが特徴。マキベリーは「ネクストアサイー」と呼ばれ、次世代のスーパーフルーツに位置づけられています。

味の違い

アサイーとマキベリーの見た目は似ていますが、味には大きな差があります。

アサイーは甘さが控えめで、ココアと例えられることも多い独特の風味ですが、マキベリーは程よい甘み・酸味があり、よりベリーらしい味わいです。

マキベリーに含まれる成分・栄養素

マキベリーパウダー100gに含まれる成分・栄養素は下記表の通りです。

名前認定有機マキベリーパウダー単位
エネルギー400kcal
タンパク質0g
総脂質(脂肪)0g
炭水化物、違いによる80g
食物繊維40g
糖、NLEAを含む合計20g
カルシウム、Ca400mg
鉄、鉄0mg
カリウム、K1040mg
ナトリウム、Na0mg
ビタミンD(D2 + D3)、国際単位0IU
脂肪酸、総飽和0g
脂肪酸、総トランス0g
コレステロール0mg
出典:FoodData Central|USDA(米国農務省)

マキベリーの効果・効能

マキベリーに含まれる栄養素が持つ効果・効能・働きを解説します。

効果①:アンチエイジングを助ける

マキベリーに含まれるポリフェノールは、酸化酵素を除去する抗酸化物質として知られています。抗酸化物質は、細胞の老化を引き起こす活性酸素を抑制し、アンチエイジングにも効果的です。

ポリフェノールが多く含まれるマキベリーは、スーパーフルーツのなかで最高レベルとも称される高い抗酸化力を持っています。ポリフェノール含有量は、アサイーやアセロラよりも上です。

それに加えて、ポリフェノールと同じく抗酸化作用のあるビタミンCも多く含まれています。

高い抗酸化作用のあるマキベリーを日常的に摂取することで、加齢によるさまざまな体の不調や、シミ・しわなど肌トラブルの進行を遅らせる効能が期待できます。

効果②:ドライアイ・眼精疲労に効果的

ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、眼の健康に働きかけます。

マキベリーには、アントシアニン類のなかでも特に抗酸化作用が強い「デルフィニジン」という成分が、他のベリー類よりも多く含まれています。

ドライアイの原因の一つとされているのが、涙腺細胞の活性酸素が増加し、涙の量が減ってしまうことです。

マキベリーの成分デルフィニジンがこれに作用し、ドライアイや疲れ目に改善効果があることが研究で証明されています。

効果③:貧血の予防

鉄が不足し赤血球が減少すると貧血が起き、頭痛・集中力の低下・吐き気などの症状が出ます。

マキベリーの鉄含有量は、ブルーベリーよりも多いとされています。鉄の豊富なマキベリーは、貧血にお悩みの方にも嬉しいフルーツです。

また、鉄の吸収を助けるビタミンCが含まれているのもポイントです。

マキベリーの調理方法

マキベリーの栄養素を損なわない洗い方や調理方法を解説します。

マキベリーのおすすめレシピ

主に流通している粉末状のマキベリーは、さまざまな料理や飲み物と合わせることができ、普段の食事に取り入れやすいのが特徴です。

マキベリーパウダーの味は、ほどよい酸味と甘さがあり、日本人にも受け入れやすいと評判になっています。

マキベリーパウダーを使った定番レシピはスムージー。バナナやいちごなどと共にスムージーにすることで、マキベリーの栄養素に加え、生の果実の食物繊維やビタミンも同時に摂取できます。

マキベリーは乳製品との相性も良く、飲むヨーグルトや牛乳などにパウダーを混ぜても手軽かつおいしく食べられます。

乳製品・卵などの動物性たんぱく質は、マキベリーに含まれる鉄の吸収を助けるので、貧血の方にもおすすめな食べ方です。

また、アサイーのスムージーにベリー・バナナ・グラノーラなどをのせて食べる「アサイーボウル」のトッピングにもマキベリーパウダーは良く合います。

チーズケーキなど手作りスイーツの味のアクセントにマキベリーパウダーを活用するなど、さまざまな食べ方があります。

マキベリーを調理する際の注意点

マキベリーに熱を加えると、栄養素が壊れてしまう可能性があります。

マキベリーの持つ栄養素を最大限に活かすためには、ヨーグルトやアイスなどの冷たい食品・飲料と混ぜるのがおすすめです。

どうしても温かい食材と合わせたいときは、粗熱をとってからマキベリーを加えるようにしましょう。

マキベリーを食べる際の注意点

妊娠中や授乳中にマキベリーを摂取することの安全性・副作用については、十分な情報がありません。

念のため使用を避けるか、あらかじめかかりつけ医に相談するようにしてください。

手軽に摂取したいときはマキベリーのサプリがおすすめ

パウダーのほか、マキベリーのサプリメントも流通しています。

料理が苦手だったり、忙しくて時間がないという方には、手軽に摂取できるサプリがおすすめです。

アサイーなど他のベリーのエキスを一緒に配合したサプリメントも販売されています。より効率的に栄養を摂りたい方は、マキベリーのサプリメントもチェックしてみてください。

マキベリーの保存方法

マキベリーの栄養素を損なわない保存方法を解説します。

マキベリーは、商品の形態によって保存方法が異なります。

マキベリーパウダーは、果実をフリーズドライして粉末状にしたものです。湿気には特に気を付けて、高温多湿を避けた場所で保管しましょう。開封後は賞味期限に関わらず早めに食べきるようにします。

ドリンクタイプの商品やサプリメントの場合も同様に、成分の変質を避けるため、直射日光が当たるところなど、高温になる場所には置かないようにします。

参考文献

マキベリーの抗酸化活性について

マキベリー|オリザ油化株式会社

マキベリー|健康食品の素材情報データベース

驚異のフルーツ マキベリー|株式会社vivi

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