お風呂ダイエット決定版|自宅にいながら滝汗!楽して痩せたい人におすすめの入浴法
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楽してダイエットしたい人なら、一度は試したことがあるはずの「お風呂ダイエット」。でもお風呂ダイエットって本当に効果あるの?入浴方法を変えるだけで痩せるなら是非試したい!というあなたにお届けする、お風呂ダイエットの基礎知識とさまざまなお風呂ダイエットのやり方をひとまとめ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
入浴で痩せるって本当?そのメカニズムは?
スーパー銭湯などを利用し、サウナなども使いながら大量に発汗すると数百グラムから1kgくらいなら体重が減った経験はないでしょうか? この現象は正確には「痩せた」のではなく「体の中の余計な水分が抜けた」状態になっているだけ。それでもボディラインをよくみると、脚のむくみが取れていたり、全体がスッキリしていたりするはず。
やっぱり痩せたのでは? いえ、そうではないのです。そもそも体のラインは体重とは別にすぐに変えることができるもの。「むくみ」が取れたり、筋肉がほぐれて背筋が伸びればボディラインは簡単に変えられるのです。エステのマッサージなどで、たった1回の施術でボディラインに変化が起こるのも同じ原理。特に入浴は体に水圧がかかるので、リンパの流れを促進させたり血流を促進させる効果が抜群。そのため、発汗するレベルで入浴すれば1度の入浴でむくみを減らし、凝りを取り除き、姿勢を整えやすくなるので「(一時的に)痩せる」ことは可能なのです。
しかもそれを習慣にすれば「太りにくいからだ」をキープすることだって可能!ではどうすれば自宅のお風呂でスーパー銭湯なみの汗をかけるのか?早速具体的なお風呂ダイエットの方法をご紹介していきましょう。
お風呂で痩せる方法その1 必ず発汗を促す入浴剤を使う
最も手軽な方法はやはり入浴剤を使う方法。発汗を促す入浴剤の代表的なものが塩。使用する塩はスーパーで売っている粗塩、海塩がとくにおすすめ。塩を片手に掴んでバスタブに投入(100g程度が目安)。敏感肌の人は軽量し、大さじ2杯くらいで様子をみましょう。手で混ぜてよく溶かしたものに入浴します。塩には保温効果があるので、さら湯に入る時よりも温まりやすく、発汗が促され、むくみの解消も抜群です。「入浴用バスソルト」はさまざまな商品が市販されているので、それらを楽しむのもOK。
個人的に気に入っているのは「エプソムソルト」。エプソムソルトの正体は「マグネシウム」で、マグネシウムは経皮吸収する成分であるため、入浴で用いた場合、肌から必要な成分が体内に吸収され、粗塩と同等かそれ以上に大量に発汗できるのです。他に発汗効果のある入浴剤といえば「酒」。酒の場合は2〜3合くらい入れると良いでしょう。酒もアミノ酸が主成分なので経皮に作用し発汗を促します。もちろんアルコールがNGな方はやめておきます。
いずれにせよ、何かしらの入浴剤を用いて入浴した方が汗をかきやすくなり、浮腫みが取れやすくなります。市販のものなら最近は炭酸ガスや重炭酸入浴剤が大人気。いろいろな入浴剤を試して、どれで一番汗をかけるか、自分の体質にあったものを探してみてください。
お風呂で痩せる方法その2 入浴の前に白湯を飲む
これも簡単にできる裏技で、入浴の前にコップ1杯の白湯を飲んでおくと発汗が促されます。ぬるめの白湯ではなく、温かめの白湯です。半身浴をしているのに汗をかけないという女性が案外多くいますが、このタイプの方は体が内側から冷え切っている可能性が高いのです。まずはそれを緩和させるために白湯を飲んでおきます。そうすることで内臓が温まり、内臓が温まった状態で入浴すれば、いつもより発汗が促されます。
入浴前にコップ1杯の水を飲んでおくことも一般的に推奨されていますが、あくまで温かめの白湯であること、そして入浴の20分くらい前に飲んでおくことで、体にしっかり吸収させ内臓を温めておくことで効果が得られますので、摂取時間も意識してください。
お風呂で痩せる方法その3 半身浴の時に肩を冷やさない
痩せる入浴法として有名なのが半身浴。でも半身浴をしても汗をかかない人の特徴に肩が冷えている、というのがあります。半身浴をする前に湯船には何かしらの保温効果のある入浴剤を入れておくこと、浴室の換気扇はできれば切っておくこと、肩を冷やさないよう肩にタオルをかけて行うこと、を取り入れてみてください。これだけで発汗量が変わるはずです。もちろんこれにプラスαし白湯飲みを事前に行い、半身浴中も、水ではなく、白湯を水分補給でこまめに摂取するとさらに効果的です。
お風呂で痩せる方法その4 温冷交代浴を行う
温冷交代浴はヨーロッパでは温泉療法の方法として採用されている地域もあるほど有効性が高いとされていますし、アスリートは疲労回復の目的で取り入れている人が多くいます。海外ではその効果について論文も提出されており、有効性が高いのでぜひ試して欲しい入浴法の一つです。やり方は簡単。事前に水分補給をした状態からスタートします。体を清潔にした後、大体40度くらいのお湯に3分、肩まで浸かる、そのあと30度くらいのぬるま湯を手や足先にかける。再び40度くらいの湯船につから、これを3回繰り返すという方法です。
少し前に「333入浴法」というのが大ブームになりましたが、これも温冷交代浴の応用です。41度くらいのやや熱めのお湯に3分肩まで入浴したら、3分休む(この間に洗髪などを行う)。これを3セット行うという方法で、一説によれば、この入浴法で1時間のウォーキング程度のカロリーを消費するとか(約300cal)。とにかく汗をたっぷりかけるので是非試しみてください。ステイホームで運動不足の時にも利用したい入浴法方です。
お風呂で痩せる方法その5 入浴前にオイルマッサージを行う
お風呂で温まった後に受けるマッサージは最高!でも痩せたいならお風呂の前にマッサージです。インドの伝承医療であるアーユルヴェーダは日本ではエステサロンで利用されていますが、痩身法として定評があります。こちらも先にオイルマッサージを行ってから入浴という順番です。まずマッサージそのものは入浴前に行うことで入浴との相乗効果が得られやすくなり、リンパや血液の流れの促進や発汗効果が高くなるという効果があります。さらにオイルマッサージではゴマオイル(セサミオイル)を利用します。ごま油にはビタミンEが大量に含まれていてそれが経皮吸収され血流に乗り、アンチエイジング効果をもたらすからです。
オイルマッサージは入浴前に、足先から頭のてっぺんまで(髪の毛についてもOK)良質なオイルを(できれば専用のセサミオイル)をたっぷり塗布しながら行います。乾いた肌にオイルを塗布すると、肌がグングンオイルを吸収するので、全身に塗布が終わるころにはベタつきも気にならないはず。その上でバスタブに入ると、発汗はもちろん、肌をお湯の刺激からも守ります。十分に発汗した後は、いつも通り体を洗ったり洗髪したりしてください。お風呂の後のマッサージには、ダイエット効果ではなく、スキンケア効果や皮膚や筋肉が柔らかくなってマッサージがしやすいといった別の効果があるので、もちろん入浴後にオイルではなくクリームなどでマッサージしてあげることは保湿としてもおすすめです。
ちなみに入浴後にはオイルではなく、ボディクリームを使うことがポイント。なぜなら水を含んだ肌はオイルを弾いてしまい、有効成分が浸透しにくいですし、オイルが肌に残った状態だと酸化して肌の劣化につながってしまう可能性もあるからです。
お風呂で痩せる方法その6 冷水シャワーを浴びる
入浴の最後のタイミングで全身に冷水シャワーを浴びるというのもダイエット効果を高める入浴法方です。温まった体に一気に冷たいシャワーを浴びることで、毛穴や髪の毛のキューティクルが引き締まり美肌・美髪になれるという嬉しい効果も得られますし、何より脂肪燃焼細胞(褐色脂肪細胞)のスイッチがオンになり、入浴後の脂肪燃焼効果が続くことをサポートしてくれます。
滝のような汗をかいた入浴の後なら、冷水シャワーでさらに入浴後に体がジンジンポカポカしてく流はず。滝汗のあとあ、ぜひ冷水シャワーを全身に浴びてみてください。ただし、心臓や血圧に問題がある方はすべきではありません。
いかがでしたたか。さまざまな「お風呂ダイエット」の方法をご紹介しました。自分が試せそうなものから行ったり、自由に組み合わせて自分なりの「痩せる入浴法」を見つけましょう。入浴は夜にすると思いますが、いずれの入浴も食前に行うことで食欲が低下するという効果もあります。食前にお風呂に入った方が、全身に血液が周り、胃などの消化器への血流がやや低下する結果、食欲が抑制されるからだと考えられています。入浴のタイミングも考慮すれば、入浴だけで案外スムーズにやせられるかもしれませんよ。
この記事を書いた人
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ヨガインストラクター。
ホテル、外資系化粧品メーカー、美容業の広報/PRとして業務を経て、アロマテラピーや美容業界の実用書等の、編集・執筆活動のほか、ライフワークとしてヨガインストラクターとしても活動している。
近著としては、「ママになっても美しい人の食事術」(PHP研究所)編集協力、「枯れないからだ」(河出書房新社)編集協力など多数。最新作は「寝る前5分の新習慣! 極上の眠りに導く安眠ヨガ」が好評発売中!