Book review|『医者が教えるサウナの教科書』
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今回紹介する書籍は、サウナを科学し情報発信していく団体「日本サウナ学会」の代表理事として活動する加藤容崇著作の『医者が教えるサウナの教科書』をご紹介させていただきます。加藤容崇氏は、通称サウナ教授の愛称で呼ばれ、慶應義塾大学医学部特任助教を勤めています。また、病理学、生理学にも詳しく、人間が健康で幸せに生きるためには、健康習慣による「予防」が最高の手段だと言うことに気づき、サウナをはじめとする世界中の健康習慣を最新の科学で解析することを第二の専門としています。
医学的に正しい、最強のサウナ術が理解できるこの本を、是非呼んでみて下さい。
書籍情報
書籍名:医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?
著書名:加藤容崇
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2020年3月5日
ページ数:223ページ
Amzazonで見る:www.amazon.co.jp/dp/447811031X
この本の目次
はじめに サウナは最強の「ビジネスエリート製造機」
第一章 なぜサウナで仕事のパフォーマンスが上がるのか
第二章 最強効果を出す、医学的に正しいサウナの入り方
第三章 ここまでわかったサウナの科学
第四章 目的別・こんな時にはこの入り方
第五章 日常生活へのサウナの取り入れ方
第六章 サウナドクターに聞くQ & A
おすすめサウナリスト
この本の要約(ざっくり言うと)
- 健康習慣には予防が最高の手段と考える著者が、サウナ好きのビジネスエリートへの取材や医学的エビデンスをもとに、サウナの有用性を解説。
- サウナで「ととのう」とは「脳疲労が取れる」「決断力や集中力がアップする」「アイデアやひらめきが起きやすい」「感情的にならなくなる」「睡眠改善」「味覚含めた感覚が敏感になる」「肩こり・腰痛・眼精疲労も和らぐ」「肌がきれいになる」「やせやすい体質になる」ということを、細心のエビデンスと共に解説。
- サウナ、水風呂の正しい入り方、外気欲の仕方を徹底解説。
- 現代社会が抱えるうつ病や認知症の他、高血圧の改善や免疫力の向上も、最新の医学で分かってきている。
- 女性にとっては、肌がつるつるにもなり、ダイエット効果もあり、幸せを感じるメリットが高い。
この本の必読ポイント
前半は、サウナで「ととのう」とはどういうことなのか。そして、正しいサウナの入り方を、エビデンスと共に丁寧に解説されています。詳しく知らなくても、サウナが肩こりや眼精疲労に効果がある事、また老廃物が流れ出て、疲労感が取れたり肌がきれいになることは、何となく知っている方は多いのではないでしょうか?また、「サ道」のヒットでサウナ好きが増えたことで、「サウナ→水風呂→外気浴」という入り方のなど、一度は耳にした方も多いでしょう。こういった、何となく知っている情報を、正しく、そして医学的根拠とセットで解説してくれます。サウナの正しい入り方を身に着けることが出来ます。サウナ室や水風呂の入り方、ポジショニング、姿勢、出るタイミングまで、詳しく解説されていますよ。
後半では最新の医学によって明らかになったサウナの効果が紹介されています。現代社会が抱えるうつ病や認知症の他、高血圧の改善や免疫力の向上など、老若男女問わずにサウナがおススメの理由が解説されています。また、女性代表のインタビューとして、スノーピークの副社長でもある山井梨沙氏のインタビューは必見です。
また、ケース別のサウナの入り方も詳しく紹介されています。朝ウナ夜サウナ、寝不足、徹夜明け、疲労困憊時、運動後など。また毎日通う方法やデートでもおススメのサウナも紹介されています。サウナをより日常習慣にしたい方は参考になるでしょう。
そして、この本のクライマックス、最後の必読ポイントは、「おすすめサウナリスト」です。必ず行きたいサウナが1つ以上見つかると思いますよ。
この本のキラーフレーズ
ここではこの本を読んで、メモに残したい箇所、座右の銘にしたいほどの名言、刺激的で誰かに教えてあげたい内容を引用します。あなたの明日からの行動を変えるキッカケとなる名フレーズがあるかもしれません。
“「ととのう」には、医学的根拠がある”
“サウナに入るとα波が正常化する”
“サウナに入った日は深い睡眠の時間が約2倍になる”
“羽衣ができるまでに30秒~1分かかる”
“「ととのい」とは血中には興奮状態の時に出るアドレナリンが残っているのに、自律神経はリラックス状態の副交感神経優位になっている稀有な状態”
“サウナ→水風呂→外気浴”
“心拍数はサウナで上がって水風呂で下がる”
“サウナ後の脳は「瞑想をした状態」に近い”
“サウナは血管エクササイズになる”
“二日酔いの時はサウナに入らないほうが安全”