Book review|『医療記者のダイエット』
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今回紹介する書籍は、『健康を食い物にするメディアたち』でも話題になった、朽木誠一郎氏著作の『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』をご紹介させていただきます。サブタイトルの「最新科学を武器に」というフレーズが、令和を生きる私たちに合理的なダイエット方法を教えてくれそうな期待感を感じます。
食事や運動以外にも、正しい知識と合理的なダイエットの継続方法を身に着けたい人は、是非読んでみて下さいね。
書籍情報
書籍名:医療貴社のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた
著書名:朽木誠一郎
出版社:株式会社KADOKAWA
出版日:2020年6月2日
ページ数:223ページ
Amazonで見る:www.amazon.co.jp/dp/4041088763
この本の目次
第一章 どうしてやせなきゃいけないの?
第二章 「セオリー」どおりやってみる
第三章 ダイエットを「ハック」せよ
第四章 “ダイエット”に騙されないために
第五章 「肥満の沼」から這い上がる
この本の要約(ざっくり言うと)
- 医療や健康、ダイエットをテーマに新聞社で取材を続けた著者が実践した、正しい情報に基づいたダイエット実録。
- ダイエットの原理原則、最新のダイエット情報のみならず、意思(気合や根性)に頼らず環境を変えダイエットを成功させる方法を紹介。
- 生活から「太る」「やせにくい」を排除し、「やせる」「太りにくい」週間を加える生活習慣tipsを紹介。
- ダイエットを継続させるマインド、タスク化などの考え方の紹介。
この本の必読ポイント
前半は、食事の考え方、運動の考え方、筋トレの基礎、カロリーや消費エネルギーの関係などが、「肥満症診療ガイドライン」に則り丁寧に解説されています。ダイエットの基礎知識がある方は読み飛ばしても良い部分ですが、知識の整理のために、さらっと読み、ポイントを抑えておくと良いでしょう。食事制限の苦悩、運動の苦悩、お酒に関する苦悩が体験談と共にリアルに描かれています。
しかし、この本の必読ポイントは、この前半部分ではありません。前半部分は、理論的に正しすぎるが故に、多くの人には「無理ゲー」と位置づけられています。「同僚とランチに行けない」「パートナーとお酒を飲めない」「運動を続けるモチベーションが湧かない」など、継続できず、リバウンドのリスクすらあり、課題が多いとされています。
この本の必読ポイントは、後半のQOL(Quality pf life=生活の質)をこのようなストレスから低下させることをせずに、ダイエットを成功させる考え方とtipsにあります。
まずは食事に関しては、“無理のない”糖質制限を提唱しています極端な糖質制限ではなく、ロカボ商品をうまく取り入れつつ、我慢する事ない食事方法を解説しています。また運動に関しては、他社との関わりを持ちながら継続させる方法を提唱しています。例えばSNSを使い「コミットメント」を高め「ゲーム化」させる方法など。そして、健康食品、トクホの商品、医薬品や手術に関する考え方、向き合い方も解説されています。いずれも原理原則を大事にすべきと説かれています。
この本のキラーフレーズ
ここではこの本を読んで、メモに残したい箇所、座右の銘にしたいほどの名言、刺激的で誰かに教えてあげたい内容を引用します。あなたの明日からの行動を変えるキッカケとなる名フレーズがあるかもしれません。
“肥満者は「未来の利益」よりも「目先の利益」を優先してしまう傾向がある”
“太るほどさらに太りやすくなる”
“3か月程度の筋トレで100キロカロリーほどの基礎代謝量の増加になる”
“アルコールが怖いのは、脂肪をつきやすくし筋肉が付きにくくなる効果である”
“ダイエットは借金返済に似ている”
“医学において「最新」が「最善」とは限らない”