Book review|『一生太らない体をつくる腸健康法』
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今回紹介する書籍は、「寄生虫博士」として知られる東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎著作の『一生太らない体をつくる腸健康法』をご紹介させていただきます。8年ほど前に発売された書籍にもかかわらず、いまだロングセラーしている腸活のバイブル的な書籍です。この書籍以外にも「脳はバカ、腸はかしこい」や「腸内革命」などダイエットの枠組みを超えた腸活のバイブルもおススメです。
書籍情報
書籍名:一生太らない体をつくる腸健康法
著書名:藤田 紘一郎
出版社:集英社
出版日:2013年9月21日
ページ数:224ページ
一生太らない体をつくる腸健康法
この本の目次
第一章 なぜ、少ししか食べていないのに太るのか
第二章 太らない体をつくる「腸健康法」
第三章 「脳」から解放されて「腸」で痩せる
第四章 血糖値を抑えれば人は痩せる
第五章 細胞の老化を防ぐ生活習慣
この本の要約(ざっくり言うと)
- 老化のほとんどは「細胞の衰え」であり、防げなくとも遅らせることはできる
- 肥満を解消し、血糖値を下げ、身体年齢を若返らせるカギは腸内細菌が握っている
- 「腸健康法」一番大事なのは、食物繊維が豊富な野菜をしっかり食べること
- 腸で悪玉菌が増えると、太りやすくなるだけでなくさまざまな病気が招き寄せられ、体の老化が進んでしまう
- 腸は「消化」「免疫」「解毒」の三役を一手に担っている。腸を意識した食事であるべき
この本の必読ポイント
前半は、腸内細菌が人に及ぼす影響を、独自のアプローチで記載しています。まさにバイブルと言われるゆえんがこの前半の丁寧な解説にあります。なぜ太るのか?太ると何が悪いのか?食事量を減らしたり、話題のダイエット方法を試しても何故やせないのか?ダイエットをして、健康を手に入れるための前提知識が解説されています。
「腸健康法」で一番大事なのは、食物繊維が豊富な野菜をしっかり食べることです。食物繊維は水溶性のものと不溶性のものがあります。「腸健康法」では水溶性の食物繊維を撮ることを進めています。腹持ちが良く間食を防ぐメリットもあるからです。さらに、不溶性の食物繊維は、腸の腐敗物質を絡め取ってくれます。腸の大掃除の役割も担うことが出来るのです。食べても太らない5か条は、ここでの紹介は控えますが、壁に貼っておきたい1ページです。
中盤からは、食事と腸内細菌、健康、病気の関係も説明されています。取ったほうが良い食事、健康になる食事、ホルモンとの関係も医学的見地から説明されていて、非常に興味い内容になっています。食べ方を変えるだけで痩せることができるという言葉に納得感をモテる内容になっています。肥満にならない遺伝子を作る5か条も、壁に貼っておきたい1ページです。
脳が引き起こす食欲の暴走や、甘いものへの麻痺など、脳が喜ぶ食品の罠も知識としてとても役に立ちます。丁寧に解説された食品に対する脳の欲望も、現代人なら知っておきたい常識と言えるでしょう。脳の暴走を食い止める5か条は、ダイエット中の人への助けとなるでしょう。
最後に、食事だけでなく手軽にできる運動習慣や呼吸、睡眠など健康維持のススメも参考になる事でしょう。
この本のキラーフレーズ
ここではこの本を読んで、メモに残したい箇所、座右の銘にしたいほどの名言、刺激的で誰かに教えてあげたい内容を引用します。あなたの明日からの行動を変えるキッカケとなる名フレーズがあるかもしれません。
“見た目が老けている人は、寿命も短い”
“太っている人ほど、老けて見える”
“太っている人は食事量を減らしても太る”
“ストレスを感じながら食事をすると脂肪をため込む”
“脂っこいものを食べたくなるのは悪玉菌のしわざ”
“食物繊維を摂っていれば太らない”
“海藻、こんにゃく、豆類、ネバネバ食品は毎日食べる”
“脂と油の多い食品は悪玉菌を一気に増やす”
“甘いものは「脳」を暴走させる”
“「異常な食欲」は「暴走した脳」のしわざ”
“腸を整えなければ、どんなサプリも効かない”