私ってもしかして“ぽっちゃり”なの?「標準体重」「美容体重」「シンデレラ体重」の違いを知って、理想のボディラインを手に入れよう。

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体重はぶっちゃけそれほど多くない。かといってノースリーブやレギンスのようにボディラインが際立つファッションで出歩く自信はない……。
「もしかして、私ってスタイル悪い? 」「これっていわゆるぽっちゃり体型?」そんなお悩みを抱えている方にぜひ知って欲しい、美容体重と標準体重、そしてシンデレラ体重の違い。そして、標準体重の人でも美容体重に近づく裏技、理想のボディライン「ゴールデンカノン」についてご紹介。

すべての判断は自分の体重とBMI値を知ることからスタート

自分の体重が標準体重かどうかの指標となる値が「BMI値」。
BMI値はボディマス指数とも呼ばれ、体重と身長から算出する値です。BMI値の計算式は「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)」。最近は体重計ではなく「体組計」を活用しているご家庭も多いので、計算式を使わなくても、体重を計ると自動的にBMI値を計算してくれているかもしれません。BMIが22~24くらいであれば基本的には「標準的」「標準体重」の範囲なので、決して太っているとはいえません。このBMI値は健康診断でも使用される値で、WHO(世界保健機関)では、BMI値25以上が過体重、30以上が肥満としています。

ただし日本では、日本肥満学会がWHOよりやや厳しい基準を設定していて、BMI25以上を肥満、最も病気にかかりにくい標準体重をBMI22と定めています。そのためBMI24だと少し注意すべきゾーンと思っても良いかもしれません。ちなみに日本肥満学会は「標準体重」についてBMI値18.5以上25未満と幅をもたせています。また低体重(やせ)については18.5以下としています。

まずはご紹介した計算式を使って、自分のBMI値を確認しましょう。あるいは、自分の身長と標準的とされるBMI値22を使って、理想の体重(標準)を計算することもできます。その式は「身長(m)×身長(m)×22(BMI)=標準体重」。自分の実際の体重と標準体重を比較すると、計算で得られた標準体重より軽い人も多いのではないでしょうか。例えば日本人女性の平均身長である157cmで計算すると標準体重は54.23kgです。「あれ?私標準体重より軽い」そんな方も案外多いのではないでしょうか。

標準体重に美容体重、さらにシンデレラ体重ってどう違うの?

実際のところ「標準体重以下なのに私はぽっちゃりだ」とか「スタイルが悪い」とか「ダイエットしなきゃ」と感じている女性が圧倒的に多いとされます。これは、多くの日本女性の理想とする体型が「やせ型」で、BMI値にすると19〜20くらいに該当しているからです。このBMI値19~20で計算した体重がいわゆる「美容体重」とされるもの。例えば157cmの女性の美容体重は46.8〜49.3kgとなります。BMI値20で計算した49kgの女性の多くは、おそらく自分の理想の体重を46kgくらいで考えているのではないでしょうか。つまりそのためにはBMI値19を維持しなければならないということです。

さらに、いわゆるモデルや芸能人などで「スタイルがいい」とされている人は、美容体重ではなく「シンデレラ体重(モデル体重)」と呼ばれる数値で体を作っていることが多く、この場合のBMI値はなんと17~18。つまり、これで計算すると157㎝の女性のシンデレラ体重は41.9~44.37kgとなり、パッとみて「かなり痩せている」印象を与えます。

ちなみに1995年にワコールの人間科学研究所が「標準体重=BMI22」「美容体重=BMI19」「モデル体重BMI=17」とし、身長別にそれぞれの体重を表にして発表しています。それによれば160cmの女性の場合、

標準体重=56.3kg
美容体重=48.6kg
モデル体重=43.5kg

となり、標準体重と美容体重の間にはなんと約7kgもの差があるのです。

アラサーまでは美容体重、アラフォーからは標準体重でOK

活動量が比較的多く、基礎代謝が高い20代、アラサーくらいまでは美容体重〜標準体重を意識すると十分に美しさと健康が維持できます。ましてや10代、20代であって将来妊娠・出産を考えているのであれば、モデル体重は目指すべきではありませんし、美容体重なら痩せすぎないように注意すべきです。実際、BMI値が19以下の女性は妊娠までの期間が標準体重の女性よりも長い(※1)こと(つまり妊娠しにくい)、BMI値が18.5以下の女性は子宮内膜症発症のリスクが高まること、また骨密度が低く更年期以降に骨折のリスクが高まることなどが報告されています。

女性の場合、10〜20代の激しいダイエットが妊娠・出産・産後・更年期、そして人生の後半にまで大きな悪影響を与えてしまうことがわかっている以上、必要以上に痩せる必要はありません。さらにアラフォーを超えたら、美容体重ではなく標準体重を維持できればOKと考えましょう。40代にもなると基礎代謝も筋肉量も徐々に低下していくのが自然。それなのに、美容体重を維持しようとすれば、相当な食事制限や運動を加える必要が出てきますし、見た目には「萎んだ感じ」「弛んだ感じ」「老けた印象」を与えてしまうリスクが高いからです。

いずれにせよ、アラサー以降の女性が極端に美容体重やモデル体重まで減量してしまうと以下のようなデメリットが生ずる可能性があります。

・髪の毛の艶がなくなる、薄毛になる
・顔のシミやしわ、肌荒れが増える
・生理不順や更年期のような症状が起こりやすくなる
・冷えやむくみが生じやすくなる
・頭痛や疲労感などの不定愁訴に悩まされやすくなる
・年齢よりも老けた印象を与える
・将来的に骨粗鬆症のリスクが高まる

若いうちは誰もがモデルのような体型に憧れがちですが、年齢を重ねるうちに「体型」よりも「健康」の方が重要になります。そう考えると美容体重やシンデレラ体重は必ずしも重要ではなく、むしろ老化を加速させるデメリットがあることを知っておくべきでしょう

30代からは「現状維持」を意識することで体型をキープしよう

High Angle View Of A Woman Standing On Weighing Scale Holding Cellphone

今、30代〜40代で体重が「美容〜標準」の間にあるのであれば、減量よりも「現状維持」を意識しましょう。維持といっても何もしなくて良い訳ではないからです。繰り返しになりますが、私たちは年齢とともに基礎代謝が低下します。つまり誰でも食べる量を少しずつ減らしていく必要があるのです。食べる量を減らしたくないのであれば、年齢を重ねるごとに運動量か筋肉量を増やし、代謝を維持する必要があります。30代中盤以降になっても若い頃と同じだけ食べている、そして運動量は増えてない、むしろ運動量が減っているというのであれば、年々体重は増加します。つまり、何もしなければ体重は増えるようになっているのです。基本的には生涯に渡って30代前半の体重をキープすることを目標としましょう。あるいはプラス5kgまでを許容範囲とし、運動と食事を調整し続けましょう。これが「老けない・病気にならない・綺麗に見える」の秘訣です。

もっと簡単に言えば、アラサー・アラフォー以降の体重管理は「腹八分目の食事(食べ過ぎない)」と「毎日の適度な運動による筋力維持(ヨガやウォーキングで十分!)」に尽きるのです。

美容体重に見せる方法も積極的に取り入れよう

アラサー、アラフォーの標準体重の女性が美容体重を目指してマイナス7kg減量するのは簡単なことではありませんしすべきでもありません。でも美容体重のように見せる方法はあります。まずはそのためにゴールデンカノンという数値を知っておくと良いでしょう。ゴールデンカノンとはワコール人間科学研究所から出されている「理想のプロポーション」の指標で

バスト=身長×0.54
ウエスト=身長×0.38
ヒップ=身長×0.54
太もも=身長×0.31

となります。(男性の計算式は異なります)

ゴールデンカノンについては自分の身長を入力するだけで出てくるサイトもあり、そこでは二の腕やふくらはぎなどの理想の数値も計算することができます。ちなみに157cmの女性の場合

・体重 49.3 cm 
・バスト 84.8 cm 
・ウエスト 59.7 cm 
・ヒップ 84.8 cm 
・二の腕 23.9 cm 
・ヒップの高さ 78.5 cm 
・股下 73.8 cm 
・太もも 48.7 cm 
・ふくらはぎ 32.2 cm 
・足首 19.0 cm 

が理想のプロポーション=ゴールデンカノンです。

計算できるサイト http://www.aikara.net/diet/check-proportion.cgi

多くの女性が体重やBMIの数値にとらわれがちですが、何よりも大事なのは「見た目」であり、それはプロポーションのことです。理想のプロポーションの数値を頭に叩き込み、メジャーで測定しつつ、ボディメイクになるトレーニングを続ける方が、理想の自分になれる近道です。

自分に自信がある明るい女性は体型に関わらず魅力的

最近は多少ぽっちゃりしていても、薄着で堂々とファッションやメイクを楽しむ女性が少しずつ増えていて、SNSなどでもそのような女性が多くの支持を得る時代に変わりつつあることが見てとれます。まずは「今のありのままの自分をもっと綺麗に見せる工夫」をすることが大きな一歩になりますよ!

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